なぎさ&すずらんのリレー小説!!!
時代は戦国時代・・・・。
これはなぎさとすずらんが作る完全なありえないオリジナル話である。
夕食騒動
もう日が暮れかかっている。
ほたるはいつものように昼寝(夕寝?)をしていた。
いま狂一行は、野宿の準備をしている。
もちろんほたるはさぼりだ。
「ちょっとほたる!こっち来て少しは手伝ってください!」
アキラが怒鳴っている。
ほたるは無視した。
「ゆやちゃんが、手伝ってくれた奴には夕食におまけつけるってよ!」
梵天丸が付け足した。
がばっ!
ほたるは起きあがった。
なんせゆやの作るご飯は超おいしいのだ。
「ゆや、手伝う。」
ほたるはすぐさまゆやの元へ向かう。
ゆやはほたるの言葉に少し驚いたものの(いつも出来上がってからしか来ないので)、満面の笑顔で
「ありがとうございます!」
と答えた。
ほたるも微笑する。
ゆやの笑顔がそりゃぁもうかわいかったから。
「うん。いいよ別に。」
そしてどさくさに紛れて手を握った。
「おい、ほたる。」
いきなりアキラがほたるの肩をつかんだ。
どうやらアキラは気がついたようだ。
「抜け駆けは許しませんよ?」
驚くほど殺気を含んだ声。
ほたるは口元をわずかにゆがめる。
「夕食前に死合う?ゆやのご飯かけて。」
ほたるの誘いにアキラは簡単に乗る。
「いいでしょう。後悔しても知りませんよ?」
二人は互いに睨み合った。
夕食の手伝いはしなくていいのか!?
*:・°'★,。・:*:・°'☆なぎさ*:・°'★,。・:*:・°'☆
「ここじゃあねぇ・・・・・」
ほたるは辺りを見回していった。
「そうですね。」
「ね・・・・ねえ・・・。ちょっと・・・・。」
二人が歩き出したので、ゆやは心配そうに言う。
そんなゆやを見て、アキラははげますように言った。
「夕食の時間までには戻ってきます。それと・・・絶対についてこないでください。」
「はい・・・・・なるべく早めに帰ってきてくださいね。」
そして、「いってらっしゃ〜い」と、手を振って見送った。
おい、ゆや!けんか止めなさいよ!!
ついてくるなと言われたら、どうしても行きたくなる。
ゆやは隠れながらついていってしまったのである。
ついでに、みんなもいっしょに来てしまった。
アキラの足が止まった。
「さて・・・・・。ゆやさんになれなれしくしないでください。」
「アキラに言われたくないね。おまえ、ゆやにベタベタだし。」
無表情で言われるとよけいに腹がたってきたアキラだった。
そして、ほたるが火でゆやを作りだした。
火のゆやがアキラの目の前にくると、
「あんたなんか大嫌い。ブラコンアキラ、腹巻きアキラ。」
と、辺り一面に広がる声で言った。
「う・・・・・・・・」
これはどんな攻撃よりも痛かっただろう。
「このやろ〜!!!」
アキラは懐から便せんを取り出した。
「ほたる!これを見てみなさい!ゆやさんからのラブレターです!」
そう言って便せんを投げてわたした。
「・・・・・・・・・・・・・。」
ほたるは封筒を破って読み始めた。
「・・・・・・・これ、アキラの字だし。」
「チッ!!!やはり分かりましたか。」
「な・・・・なんだ!?この、ガキなみのけんかは!!」
梵天丸があきれて言った。
そんな間にもけんかは続いていた。
「ほたる!あなたは『遊庵』が好きなのでしょう。ゆやさんはあきらめなさい。」
「ゆんゆんは好きだけど、男だし。ゆや、かわいいし。」
ガサガサッ
木の上から音がした。
とたんに、遊庵がさかさまになってでてきた。
「よんだかぁ?」
どういうところからでてくるんだ!?
「ほたる!あなたは水が嫌いでしょう。そんなことではダメですね。」
「辰伶が悪い。」
そしたら、ザッザと音がしてきて、その音はだんだん近づいてきた。
「ほたる!私は悪くない!!!」
そう言って出てきたのは辰伶だった。
なぜ出てくるんだ!?
「アキラ!ほたるをつぶすぞ!」
辰伶がアキラについた。
「かわいい弟子を傷つけるとは!?ゆるさんぞ!」
ゆんゆんがほたるについた。
なぜ、こうなるんだ!!
「辰伶、今日こそ・・・・。」
「のぞむところだ。」
ほたると辰伶の間に火花がちった。
相手がちがうぞ!!
*:・°'★,。・:*:・°'☆すずらん*:・°'★,。・:*:・°'☆
「いくぞほたる!!」
辰伶が先に攻撃をしかけた。
「うぉぉぉぉっ!水破七封龍!!」
なんといきなり必殺技である。
ほたるはいとも簡単に自分の炎で水龍を焼き払う。
必殺技破れたり!!!
ガギーンッ
間髪入れず、2人の刀の刃が噛み合う。
「ほたる、きさま椎名ゆやに手を出したら許さんぞ!」
互いに引かず、睨み合った状態のままで辰伶が言った。
「ねぇ、辰伶・・・・」
いきなりほたるがうつむいて言った。
「辰伶は・・・・・、俺のことが嫌い・・・?」
ほたるが上目遣いで辰伶を見つめる。
しかも少し潤めの目で。
か、かわいい!!!
チュドーン!
辰伶の理性がふっとんだ。
「そ、そんなことはないぞ!・・・・というかその反対で;;俺は、おまえが・・・・・」
「・・・・魔皇焔(ぼそ)。」
「へ?」
ドカーン
「ぎぃやあぁぁぁぁっっっっっ!!!」
辰伶の叫び声が辺りに響き渡った。
「ぐ、ぐぉぉっ!ほ、ほたるよくも!汚い手を・・・・・(ぱた)」
「ふんだ。辰伶のば〜か。」
1人脱落である。
「おいおい。あの辰伶をいとも簡単にやっちまうとは、ほたる、なかなかやるなぁ・・・」
梵天丸が陰からこそっと言った。
「ふふ。ほたる、なかなかやりますね・・・・。」
アキラが言った。
しかし言葉と裏腹に声は笑いを含んでいる。
「さて、次は私とやってもらいましょうか・・・。」
「おいっ、ちょっとまて!!」
いきなり遊庵が口を挟んだ。
「それじゃぁ俺が登場した意味がねぇじゃんか。アキラちゃんとは俺が死合ってやるよ。」
アキラは少々驚いたようだが、すぐに不敵な笑みを浮かべて言った。
「いいでしょう。後悔してもしりませんよ?あなたには恨みもありますし・・・。ゆやさんの作ったおやつを一人で全部食べてしまったのはあなたでしょう?」
「げっ、知ってやがったのか;」
「え・・・、あれは遊庵が食べちゃったの・・・・?」
ゆやがちょっと怒りを含んだ声でつぶやいた。
とうぶん遊庵はゆやに口をきいてもらえないだろう。
*:・°'★,。・:*:・°'☆なぎさ*:・°'★,。・:*:・°'☆
「◇●※△〜!!!!・・・・・・おりゃ〜あ!!!」
遊庵はいきなり殴りこんだ。
だが、アキラは氷のたてを作ってガードした。
「あう〜・・・!」
遊庵はまともに氷にぶつかってしまった。
「くそっ・・・・!ジンジンしやがる!」
手をおさえながら立ち上がった。
「てめ〜!魂食ったろか?」
「できるものならやってみなさい。まっ、どうせ、無理でしょうけど。」
アキラは余裕ぶっている。
「では、次は私からいきましょう。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・夢氷月天!!!!」
ほたるは急いで近くの大きな木の上に逃げた。
いっぽう、遊庵の方は・・・・・。
*:・°'★,。・:*:・°'☆すずらん*:・°'★,。・:*:・°'☆
いくらまぬけているといっても遊庵は太四老である。
なんなく氷から逃れて悠然と立っている。
「へっへ〜。久しぶりにあばれてやっか!」
ドーン!バーン!ドッカーン!
森が破壊されていく。
「きゃぁ〜!!!;」
ゆやはここにいては危険だと直感で悟った。
「もう!なんでみんなすぐ喧嘩するのよ!!」
「うんうん。ゆやの気持ち分かるよ。」
「そうですよまったく。こんなんじゃ夕食がいつになるか・・・・って・・・へ?」
いつのまにかほたるがゆやの背後に立っていた。
「あ、ほ、ほたるさん。気づいてたんですか・・・;」
「うん。気づいてないとでも思った?」
ほたるが意地悪く微笑する。
「う・・・///////」
ゆやはなんだか急に恥ずかしくなってきた。
「さて、帰ろうか、ゆや。」
「はい?」
ゆやはほたるの言った意味が理解できず、間抜けに聞き返してしまった。
「早く帰ってゆやのご飯が食べたい。・・・いいでしょ?」
ねだるようにゆやを見つめる。
「う・・・・、はい//////」
ゆやは返す言葉がなかった。
「よしっ、じゃぁ決まりだね。」
ほたるはひょいとゆやを抱き上げる。
「わっ!ちょ、ちょっとほたるさん!?/////////」
お姫様だっこの体制でゆやは耳まで真っ赤になった。
さぁ、何も知らずに戦っているアキラと遊庵はどうなったのか!?
・・・というか、ほっといて帰ってもいいのか!?
*:・°'★,。・:*:・°'☆なぎさ*:・°'★,。・:*:・°'☆
「じゃ、俺らも。腹減ったしな。」
梵天丸が首を回しながら、ほたるにつづいた。
「灯ちゃんも〜♪」
「・・・・・・・。」(←狂)
「くだらねぇ・・・・。」(←サスケ)
そうしてアキラと遊庵を残して、みんな帰っていった。
「夢氷月天!!!!!」
パキーン!!
アキラがまた夢氷月天をだした。
遊庵はすかさず避ける。
「おい!オメー、さっきからそれしか(夢氷月天のこと)だしてねーじゃん。」
「うるさいですね。あなたにはこれで十分だということです。」
「なっ!!!!!!!!!!」
遊庵はやっと自分がなめられているということに気づいたようだ。
なんてドンカンなんだ!
ちょっと頭にきたらしく(いちおう、太四老としてのプライドがあったらしい)アキラをトコトンいじめてやると決めたようだ。
「フッ・・・・・・。アキラちゃんよぉ〜。ほたるが言ってたぜ。おまえはブラコンだって!ま、見ても分かるけどな。」
たちまちアキラの顔がひきつった。
「・・・・・・・・・ほたるのやつ・・・・・・・!!!!」
にぎったこぶしは怒りにみちていた。
「おっ!おっ!!ほんとだったんだ〜!♪♪」
遊庵がゲラゲラ笑った。
「夢氷月天!!」
遊庵はいとも簡単そうにかわす。
「それと、おまえはかき氷のイチゴミルク味が好物だっていってたなぁ〜♪おこちゃまだな。かき氷はやっぱ、ブルーハワイだろ?」
遊庵は殴りかかりながら言った。
「そんなの、人の好みでしょうが!!」
アキラがかわしながら言う。
2人が距離をおいた。
「おいっ!ほたる。こいつ、やっちまっていいか?」
てっきりほたるがまだそこにいると思いこんでいるらしい。
かわいそうに・・・・。
*:・°'★,。・:*:・°'☆すずらん*:・°'★,。・:*:・°'☆
「お〜い!ほたる・・・・・?」
返事がない。
遊庵は怪訝に感じた。
この場に誰の気配もない。
さっきまでたくさんの人がいたというのに・・・・・。
(ま、まさか・・・・・・!)
やっと置いていかれたことに気がついたようだ。
遊庵は心眼でほたるの居場所を探った。
い、いた!!!
なんとのんきに夕食の準備をしている。
「あ、サスケくんそれとってくれる?」
「はい、ねーちゃん。」
「ありがと〜v」
(な、ガキが!!俺様のゆやになれなれしくするんじゃねぇっ!)
「おい!ちんくしゃ!酒持ってこい!!」
「ちょっと!今忙しいんだから自分でやってよね!」
「あぁ?誰に向かって口聞いてんだコラ・・・」
「きゃあっ!!どこ触ってんのよぉ!!」
(く・・・・・!あの鬼目の狂!ゆやに触りやがって!早く離れろ〜!!)
「ねぇゆや〜。」
「ひゃ、ひゃあ!ほたるさん!びっくりするからいきなり後ろから抱きつくのやめて下さい!!!////////」
「まだできないの?」
「あ、もうすぐですから待ってて下さい!」
「デザートはゆやがいい。」
「はい・・・・?」
(く、くお〜!!!ケイコクの野郎!俺様を出し抜こうなんて100年早いんだよ!
は、はやくゆやから離れやがれ!ゆや、てめぇももっと抵抗しろ!!)
遊庵が一人で焦っているうちに、遊庵の周りは氷で覆われていた。
「な、なんだこりゃ!?」
足まで氷が来ていて動こうにも動けない!
「くっそ〜!はなせ!俺はゆやの所へ行くんだ〜!!」
「ふふふ・・・逃げようったってそうはいきませんよ?」
「くっそ〜!!!!!」
日の暮れかかった山に遊庵の叫びだけが響き渡った。
おわり
☆おまけ☆
そのころ辰伶は・・・・・・。
まだ気を失っていた。
・・・・というか、なんとかほたるの火から回復して起きあがった所を、今度はアキラの氷の下敷きになってしまっていたのだった。
辰伶、あわれ・・・・。
*:・°'★,。・:*:・°'☆なぎさ*:・°'★,。・:*:・°'☆