もやし本



もやしSOS


もやしくんと●●●の家


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「もしも〜し!すみませーん!ここ開けてもらえませんか!?」
金の装飾がこれでもかというほどに施されたお城の門の前に一人の少女が立っていました。
亜麻色の癖っ毛に赤いリボンを付けた、フリルのついたエプロンドレスを着ているのは…アリス!ではなく、もちろんもやしです。
…あれ?もやしってさらわれたんじゃなかったっけ…?
「もしも〜し!もしもし!!もしもしーー!!!!もしもしぃぃいぃぃいいっっ!!!!」
とりあえずもやし、超叫びます。しかし誰も出てきません。
そしてイライラしたもやしはなんと門を殴り始めました。その額と手には眩しい炎が宿っています。超本気モード☆のもやしです!もやしは戦って踊れるアイドルです!(歌は歌えません)
「ちょっとぉぉおぉぉおおっっっ!!!何やってるんですかあなた!!!!やめてください!!!俺が殺されます!!!!」
穴が開き始めた門を内側から慌てて開いたのは…………GO☆KUDERAです!!
ということはこの城は…
「俺、女神様KYO☆KOに会いたいんだけどv」
きたーーーーー!!!!!
やはり女神様KYO☆KOの城でした!!
GO☆KUDERAはいつでもKYO☆KOの下僕です…!!!
「お通しすることは出来ません」
「なんで?」
ムッとしたもやしがGO☆KUDERAを睨みます。そんな上目遣いで睨まれても全然怖くない…ということはなく、もやしは瞳孔を開かんばかりの怒りようでGO☆KUDERAは超震えていたりします。
しかしそこで助っ人が入りました!!
か、彼は…!!MO☆THIDAです!!やったねGO☆KUDERA!!
「おい!そこの威勢のいいもやし!俺が相手になってやるぜ☆俺に勝ったら女神様KYO☆KOに会わせてや…」



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「MO★YASHI!ウォーキングに行くわよ」
ある朝突然、女神様KYO★KOがMO★YASHIの家におしかけてきました。
『ウォーキング』と言わずに『散歩』と言えば良いと思います。
「ふぁ?なにひってんの?」
モゴモゴとそう応えるMO★YASHIは丁度歯磨き中でした。
口の中が歯磨き粉の泡でいっぱいです。ペッとそれを吐き出して、口をすすいで、MO★YASHIはKYO★KOに向き合いました。女神様にあまり失礼な態度はとれません。
「女神様でも散歩なんかするんですか?案外庶民的ですね」
MO★YASHIは控えめに言いました。
…あれ?何かMO★YASHI、失礼じゃない?
「あら、女神がウォーキングして何か悪いことでも?知らないの?ウォーキングほど良いダイエット法はないのよ」
だから、普通に『散歩』って言いましょうよ。
「いいから行くわよ」
「あっ、ちょ…!何で俺が一緒に!?」
KYO★KOは御託を並べるMO★YASHIを強引に外に連れ出しました。


「おはようございます」
外に出ると、KYO★KOの奴隷―――じゃないや、下僕のGO★KUDERAが家の前で待っていました。
何故かその目はパンパンに腫れています。
え、何。昨夜泣いてたりしたの?
…あぁ、アレか。KYO★KOにまた何かやられたのか。
「…おはよう」
KYO★KOに手を引かれるがままに歩き出すと、後ろからGO★KUDERAが無言でついてきます。
何か視線感じるんですけどォォオ!!
その上無言だと何かすっごい困るんですけどォォォオオ!!!
それを紛らわす為に、MO★YASHIはこう切り出しました。
「あの、シリトリしませんか?」
はいっ、ありきたりなパターンきたーーー。
でも、まぁ…、うん、それで少しぐらいは空気良くなるんじゃないですかね?
「いいわね」



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